言いたいこと以外言わないソレ

言いたいこと以外のことを言わない文章の集まりです。

歌えるデブ、泣く俺【エクレア/岡崎体育】

 

岡崎体育というアーティストを、知っているだろうか?

 

 

まあ、そこそこ知られていると思う。音楽好きなら、もれなく知っていると思う。

僕はこのアーティストのファンである。なんなら僕の母もファンだから、親子で岡崎体育さんのファンである。

 

「えっ、お母さんまでファンなの!?イケメン俳優かな??」

と思った方は、一度SafariChrome岡崎体育の御尊顔を見てみてほしい。

 

「あ・・・ブックオフとかGEOの店員してそう・・・」

「ポテチとコーラばっかり食べてそう・・・」

 

うん、そうだよな。

 

でも僕は、このアーティストが、そんじょそこらの顔が良いアイドルとか俳優より、何百倍もかっこよく見えるのだ。

 

 

 

 

エクレア/岡崎体育


ポテト探検隊 「エクレア(Live Version)」Music Video

 

※ポテト探検隊とあるのは、いつもは一人なのを、バンドバージョンでやったときの別名。

 

 

聴いてほしい。

 

これは、岡崎体育さんがまだ会社員だったころに作曲した歌である。

 

将来が「見えてしまった」人の無念とか、どこにも行き場のないやるせなさが、存分に詰まった歌だ。自分が嫌いじゃなくって、歌える歌があって、そんな彼の気持ちがいっぱいに詰まった歌だと思う。

 

岡崎体育と言えば、MUSIC VIDEOや、感情のピクセルなどで何度かバズり、「インターネットの面白い人」みたいなイメージが結構いつまでもぬぐえなかったのをおぼえている。

 

しかし、この人はそんな「おもしろコンテンツ」メーカーとかじゃないんだ。

 

この曲は、そんな彼の沁みる歌の代表だと思う。

 

 

想像上のステージと

想像上のオーディエンス

やれるとこまでやろう

 

歌い方までも、この部分は切なく、でも前向きだ。この部分を聴くたびに、眼球の奥のほうが熱くなる。

とくに部屋がきったなくて、洗い物もしてなくて、そこらにお菓子のゴミが散乱してるときとかに聴くと、もうだめだ。

 

 

岡崎体育は、たしかにおもろい人だ。トークもセンスあるし、生み出すコンテンツも面白い。

だけど。

だけどそれだけじゃない。

 

野心があって、それを叶えるために、MUSIC VIDEOの一発屋で終わらないために何度もプロモーションし、努力でそれを叶えに行く。

さいたまスーパーアリーナに立つといい続け、誰もが無理だと言う中で、ついにそれを叶えてしまった

(参考:https://hominis.media/category/musician/post4279/)。

 

君が冒頭で「ブックオフの店員」と思った男が、夢を叶えるために、憧れを自分のものにするために努力し、そして叶える。

彼はハングリー精神にあふれた人間なのだ。

 

沁みるな。

生きざまごと尊敬に満ち満ちる。すごいアーティストだと僕は思う。

 

 

皿洗いでもしないといけないし、風呂にも入ろうと思う。俺も俺で、やるべきことが、やりたいことがあったことを、彼はいつも思い出させてくれる。

 

 

 

 

 

おわり