ボカロを聴いてたって声を大にして言えなかったのって、要は俺という存在をカテゴライズする要素が、「俺の中身や芯や普段の挙措」という総体よりも「俺の趣味」という部分がデカかったからなのかも。
中学のころ滅茶苦茶カワイイ彼女持ちだったあのバスケ部の優しいアイツ、普通に平然と ToLOVEるダークネスのモモをLINEアイコンにしてたのよくよく考えたらすげえな。
「自分の部分」に、「自分の総体」の拠り所が大して振り回されると思っていないからこその行動だったし、実際彼はデカい人間だった。
小さい人間であった俺は俺を取り巻くコンテンツの持つ色に振り回されっぱなしだった。今はさすがにそんなことないと思いたいけど。こんなブログを書いてる時点で気にしてないと考えていいでしょ。
しかしコンテンツの持つ色のもたらす被害は大変だ。
TikTok=下種なコンテンツ
YouTuber=ろくでなし
みたいな。
そんなに気にしなくてもいいので、聴きたいものを聴いてみたいものをみよう~
というわけで今日は懐かしいボカロ曲。
ピノキオピーさんって天才だと思う。今もなお、VOCALOIDによる楽曲を精力的に、まったく衰えることなく発表し続けている。
ピノキオピーさんの内にある哲学が滲みに滲みでている作詞、センスと理論を感じる「ピノキオピーにしか出せない」作曲。
いいね。
いいものをいいと言えるのがいいね。