そろそろ札幌に帰る。
二週間ばかりこのアパートの一室を空けるわけだ。それがどうにも不安である。
長期間住居を空けるのって、怖くない??
コロナ禍の昨春昨夏、実家に帰ってリモートで授業を受ける同級生が主にインターネット上で大勢見受けられたんだけど、月単位で家を放置することが怖くないのがすごい。普通に尊敬しちゃうわけだ。
まず、家がどうなろうと確認のしようがないのが怖い。
万が一鍵をかけ忘れているかもしれないし、そのせいで空き巣が入って、家が荒れまくってたり物という物が一切無くなって、どうぶつのもりのスタート時みたいになっちゃうかもしれないじゃないか。
最悪、何らかの手違いでガスコンロからハウルのカルシファーみたいなやつが発生して、帰ってきたらアパートの建物ごと焼失してる可能性もある。
ゴキブリが出てるかもしれない。いや、ゴキブリが300匹徒党を組んで、うちを族ブリ(暴走族になったゴキブリ)の本拠地にしてるかもしれない。
ゴキブリなら全員叩きのめせばいい話だが、もっと最悪なのが、棚の裏とかにゲジ&ゲジとかが「ここ僕んちw」って住み着き始めるかもしれないじゃないか。
それを一切確認できないのがヤバすぎる。二週間という期間、長すぎない?
ジャンプの主人公なら二週間もあれば、新技開発したり、この前までボロ負けしてた敵を逆にボコボコにできるようになったりするんだぞ?
帰ってきたら家が湿原みたいになってて、カビまみれになってるかもしれないじゃないか。
あと、家に帰ってきたとき、汚かったらヘコんじゃう。
あ~楽しかった~、でも疲れたね~って、家に帰ってきたらコレ廃墟?ってなってるの最悪じゃない?
「普段からこまめに家をきれいにしてたらいいんじゃないの?長期のお出かけピョ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!
あ、すみません。超巨大なひよこが絶叫してたせいで一ミリも聞こえませんでした。
でもね、俺、旅行は死ぬほど大好きなの!!困った!!
この曲は、KEYTALKがANAと数年前にコラボした時の曲で、飛行機で備え付けで流れてる機内放送で聴いてから、自分の中の「旅」のイメージソングみたいになっちゃった曲である。
飛行機に乗るたび、眼下に広がる雲海と、ばかみたいに青い空をみるたび、この曲がインサートされてくる。
俺という人間が一つの作品だったとしたら、TVアニメ「俺」(大学生夏編 OPテーマ)がこれになっちゃう。
コロナが収まったらたくさん旅行したいね、と春から事あるごとに言ってるけど、全然収まる気配がない。
俺ら周辺、一個下とか一個上とかの世代、本当にはずれくじを引いてしまったのかもしれないな。と、本気で思えないくらいに充実して生きていきたいんだけどね~
なんか、最終的に「なかったこと」にされて残りの幾十年生きていくハメになりそうで本当に嫌だね。
もし十数年後、コロナ世代だったせいでみじめな思いをすることになったら、みんな、
鍵を閉め忘れた長期旅行中の大学生の家で酒盛りして、家財の一切合切を奪って、どうぶつの森の初期状態にしてやろうね。
嘘で~す。ちゃんと楽しく生きてやろうと思います。