THE BOYS&GIRLSのワンマンライブ「GO PLANT, GO TBG.」に行った。
昨日ライブを発見して、昨日チケットを取った。e+会員登録中に一度売り切れてしまったのだけれど、粘って粘って空いた一枚を捥ぎ取れた。
ラストの整理番号70番、つまり全員で70人。スカスカだけどギュウギュウの、スカギュウ(シンゴさんがMCで言っていた新語)のPLANTでのライブだった。
さてどこから書いたものか。
折角ライブに行ったんだから今の限りなく生に近い感情をなんとか文字に起こしておこうと思うのだけれど、まあ難しい。こういうときは時系列順にとにかく気の赴くままに書いていけばいいと経験的に少しずつ分かってきた気がするので、とりあえず書いていこう。
ライブハウスとして/カレー屋としてPLANT が最高
昼、PLANTで三種あいがけカレー(1400yen)を食べた。ボディーブローのように長時間後味が効いてきて、今まさに、めちゃくちゃ食いたくなっている。おススメはアニスのブラックポークカレー(こんな名前だったっけ?)。八角と五香粉がスパイスとして使われていて、今まで食ってきたカレーというものの概念を揺さぶられた感じ。
PAYPAY払いもできて、今ならかなりの額還元されるからオトクだよ。
でPLANTというハコ、立地が最強に良い。札幌民にしか伝わらない話をこれからします。
北24条バスターミナルから徒歩1分!!51m!!
しかも真横にローソン!松屋!ミスタードーナツ!温野菜! ライブ前後に腹ごしらえできる。余韻の中で、なんだか激エモな会話もできるでしょ!
僕は12時頃にPLANTの激うまカレー(写真ナシ)を食ったあと四時間ほど、ずっとお隣のミスタードーナツに籠っていました。
コロナウイルス下でのライブハウスというものについて
受験期を抜けたと思ったら、途端始まったコロナのパンデミック。糾弾されまくるライブハウスをニュースで見るたびに、腹立たしいような気持になっていた。ライブはずっと画面の向こうで、音楽はヘッドホンとイヤホンが歌っていた。
でも誰のせいでもない。
ライブ中もシンゴさんが言っていた。
「CDの発売が四月から七月に延びてしまったんですけど…………おかしいな、別に、誰かから延ばせって言われたわけでもないしな……うん、俺が延ばしました」
そう、感染症は事実としてそこに存在する。死者まで出ている。だからこそどうやって行くか、どう生きていくか、といういわゆるウィズコロナ(なんかわからないけどこの言葉はそんなに好きじゃない)の時代なのである。
ライブハウス、ときくとコロナウイルスの巣窟のように思われるかもしれないが、今日のPLANTでの感染症対策はばっちりだった。
・入店時消毒・検温は確実に行っていたし
・チケットのもぎりまで各自で行い、釣銭渡しもトレイで行っていた
・ライブ会場にはソーシャルディスタンスが保たれるようにバミリがしてあったし
・ライブ中の歓声もご法度で、レスポンスは掲げたこぶしだった
とまあ、「絶対にクラスターなんぞになってたまるか」「コロナなぞ出してたまるか」といったような鉄のような決意を感じた。
実際、民度も最高だった。勝手にバミリを離れてモッシュしたり、ステージに駆け寄ったり、マスクを外して叫んだりする人もいなかった。やっぱりライブハウスってみんなで作るものだなと実感した。
というわけでチャンとやる、ちゃんとやれば、ライブハウスは生音を聴ける最高のハコである。大声出せないの寂しいけどね!
GO PLANT, GO TBG. !!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ライブの中身のお話。
ボイガルは、本当に圧倒的な熱量だった。札幌は今日、PLANTのあの会場だけほとんど初夏だった。
セットリストは覚えていません!各自で念写してください!
「心で叫べよ!!」と汗だくでシンゴさんが僕らに向かってマイクを向けていた。その姿が克明に瞼の裏に刻まれている。シンゴさんが声を枯らして僕らの分まで叫んでくれている。だから安心して僕らは拳で応えられるのだ。
身体が動かされる。身体を動かすと楽しい、という能動的な感じではなく、もはや動かされるという表現のほうがしっくりくるのである。
ボーッとする余地はない。足がぶるぶるするし、衝撃波みたいなものでフッ飛ばされてしまう。スピーカーからの爆音だけでなくて、絶対何か衝撃波みたいなものが僕を震わせていた。
だからと言ってコワいコワい、みたいな感じではなくて、雰囲気はやわらかかった。
MCが面白い。なんか適当なことを言っていた気がするけど。だからもう一回行きたくなる。
ミスターラッキーオールドで泣きそうになった。というか泣いていたと思う。
一炊の夢は完全に泣いた。受験期になんどもなんども繰り返し聞いていた曲だったから、その頃がぶわーっと出てきてしまった。「歌うこと あきらめない」と歌うシンゴさんの歌声が鬱々としたコンクリの厚い壁にハンマーを打ち付ける。
ロックバンドのギターとベース、ドラムが僕の心臓を動かしているのかもしれない。音楽を聴いていないときは、最後に聴いたギター、ベース、ドラムの振動の残りで生きているのかもしれない。
そんなことなくて、他にもいろいろあって俺は生きていると知りつつも、本当にそう思えてしまいそうなくらい、自分の”核”の方に強いインパクトを与えられた。
コロナウイルスがどうのこうのってあっても、まだここにロックンロールは生きているんだなと思った。それが幸せなことだった。コロナ禍において、好きだったバンドのいくつかが解散してしまった。
とにもかくにも、良いライブだった。ずっとずっとロックンロールは続いてってくれ。