言いたいこと以外言わないソレ

言いたいこと以外のことを言わない文章の集まりです。

今宵の炒飯のように

マリオカートの日記は鋭意執筆中。10日目まではまとまりつつあるので、丁寧に書き直して脱稿する予定。

 

お金がないので、家にずっとあったコメを炊いて、100円の1パック6個の玉子を買ってきて、卵だけのチャーハンを作る。そんな毎日を送っている。

 

本当はうつうつとした雰囲気のある文章なんて書きたくなくて、毎日健康的に目を覚まし健康的に眠りにつきたい。散漫で屈折した感情をパワーに文章を書くもんだから、毎回こういう状態で書いた文章群はどうしても駄文になってしまうし。

エレファントカシマシハヌマーンを聴きながら、20cm×30cmの小さな板に指を叩きつけるだけのこの作業で自分を肯定しようと試みるけど、どう考えたって上手くいくはずもなく、気分はそのままに時間が一方向に流れていく。

 

代数の講義中、ふとプツンと何かが切れかけたような気持ちになって、トイレに行く風を装って席を立った。そのまま男子トイレの横を通り過ぎて、自動ドアを抜けて外に出た。半ば無意識的に大学の正門を左に抜けて、あてもなく直進を続けた。

気分は高揚でも焦燥でも不安でも憂鬱のどれにも染まらなかった。薄いカルピスみたいに判然としなかった。説明のつかないところに理由があって、もしこの行いをとがめられたり叱られたりしても、反省するという機能が存在しないから、どうにもできないと思う。

 

いつもは通らない路地裏に入ると、目の前を茶色と白のかたまりが駆け抜けた。三毛猫。三毛猫は俺のほうをじいっと見ていた。

写真を撮って、また少し歩いていると雨が降り出してきた。

授業をトイレに抜けたと思っていたやつが、びしょぬれで帰ってくるのはおかしすぎるので、雨が本降りになるまえに帰らなくてはいけなくなった。汗だくになるけど、致し方ないので走って最寄りの大学の入り口に向かった。

 

こういう(たぶん)だめなことをしたくなる日ってないのだろうか。心のどこかに、一旦すべてが滅茶苦茶になったらいいな、って思う領域はないんだろうか。

例えばエナジードリンクとか度数の高いお酒とか、一日で5Lくらいのんで滅茶苦茶になったり、例えばふと歩いていた大きな橋から全ての荷物を投げすてたり、例えば…。