言いたいこと以外言わないソレ

言いたいこと以外のことを言わない文章の集まりです。

所信表明演説

 

パソコンを新調した。

 

なんなら住居も変えた。札幌を離れた。晴れての一人暮らしである。

フライパンは洗うのが面倒だし、油跳ねも最悪であるという理由からもっぱらレンジでつくって飯を食らっている。

 

最近のお気に入りはニラ玉である、あれはマジでものの三分でできる。飯も進む。

 

まあそんな話はいいとして。

こんな駄文、ガチの物好きしか読んでいないと思うから今はすごくラフに文章を書いている。こんな風に文字を太くしてみたり、こんな風に文字の大きさを調整したりはせず、ただただ駄文。

 

札幌を離れてしまった。しかも結構な田舎に転居した。

コネクションといえるものを札幌に張ってきたわけではなかったが、一応札幌のバンドについてたくさん書いていて、(たとえば全然音楽を聴かないような人よりは)多かれ少なかれその知見を得たつもりである。

(つもり、なので実際は玉ねぎの皮一枚分くらいしか知らないのだろうけど)

 

僕自身、文章を書くことはとても好きだ。それこそ、バンドマンがギターを携えて歌を歌うような気分である。

 

だからこそ、どこに行ってもパソコン一つ(とネット環境)で文章を誰かのもとに届けられるこの営為を手放すつもりはない。

 

しかし、先述の通り僕は札幌を離れてしまった。

理系の大学に進んだので、おそらく以前よりいくらか多忙な生活が僕を待っているだろう(というか、多忙であれ!)。

だから、これから何を書けばいいのか、迷っている節はあった、

 

 

あったが、結局、現地に足を運べずとも、僕は札幌のバンドについて書きたいといまは思っている。

 

また、そこから垣根を広げて、僕の今住んでいるところのバンドや、気になった音楽についてもかけたらいい。(あくまで望み)

 

あと、このブログのタイトルはあくまでも「言いたいこと以外言わないソレ」であって、音楽についてのブログでないことも一応書いておく。

だからいつか自分の好きな数学について、思うようにかけたらいいなとも思う。(そのために勉強する)

 

 

 

以上が僕の、ささやかな所信表明演説である。

 

 

 

 

 

 


「所信表明演説」by 不可思議/wonderboy

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

wonderboyさんについても、いつか感想文が書けたらな

異世界系小説なんてこんな感じだろ

トラックで轢かれた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


やった〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


転生したぞ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おっ!?!?
すげぇ〜〜〜!!!!!力ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

萌えキャラ「あ、あれはここらで暴れているオークたち…近寄らないで旅の方…!」

ん??????

倒した〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!よっわ笑笑


萌えキャラ「惚れた」

とほほ〜〜〜…!!!!!!😅😅😅😅😅


ギルド??何だそれは?????

とりあえず能力見てもらおう????????????

最弱クラスなのに実は最強だった〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!笑笑笑

無双😇😇😇😇




やった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Sentimental Young Ones、全曲推薦文。

 

これは僕の敬愛するロックバンド、SULLIVAN's FUN CLUBのニューアルバム「Sentimental Young Ones」の感想文です。

 

ボリュームは親子丼くらいの文章量です。

 

とくに、聴いたことのない方にも向けて、伝わるように頑張って書きます。

リツイートとかするくらいならタダだし、ちょっと気に入ったら拡散してくれるとうれしいです。

 

 

 

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そもそも「SULLIVAN’s FUN CLUB」って?

 

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左からヨシダカズマ(Gt) / ヨシダレオ(Vo.Gt) / タダカズキ(Dr) / ヤダニイナ(Ba)
2016年7月、北海道札幌市にてヨシダレオ(Vo.Gt)と、タダカズキ(Dr)を中心に結成。

 

2017年11月、ヤダニイナ(Ba)を迎え3人体制となる。


2018年5月、バンドとして初の音源となる1st mini album「friends」を発売。それに伴い、札幌SOUND CRUEにて自主企画「YOU ARE MY YOUTH」を成功させる。

同年11月、2nd mini album「OUTSiDER」を発売。

 

2019年7月、ヨシダカズマ(Gt)正式加入。

2019年8月、「SUMMER SONIC 2019」出演。

同年8月、新木場スタジオコーストにて開催された「マイナビ未確認フェスティバル 2019」にて総勢3101組の中からグランプリ受賞。

 

(公式サイト

https://sullivansfunclub.themedia.jp/pages/2322890/biography から引用)

 

 

去年にはかのマイナビ未確認フェス(ex.閃光ライオット)でグランプリを獲得するなど、現在破竹の勢いで活躍中のバンドなのです。

 

バンドのパフォーマンスは、圧倒的熱量、そしてその土台となる演奏・歌唱力の高さ。

 


【LIVE映像SP】マイナビ未確認フェスティバル2019[ドライ部4] # 24

 

こちらを見ていただければわかりますが、物凄い熱、

そして、これがSULLIVAN's FUN CLUB かとイッパツで脳に刻みこまれる圧倒的なこれだ感

 

もう、いい意味でハチャメチャなんですよね。音楽が好きだ、ロックンロールが好きだっていう初期衝動剥き出しの、まさにロックンロールの権化のような・・・

 

この力強さ、鈍器で脳を直に殴られるような覚醒感

ぼく自身は、これがSULLIVAN's FUN CLUB (以下:サリバン)の大きな魅力の一つだと思っています。

 

 

こんな文章でわかるかって方は今すぐYouTubeでこれらの曲を聴いてください。

https://www.youtube.com/watch?v=AOGkdR_unKk

(DOOR/SULLIVAN's FUN CLUB)

https://www.youtube.com/watch?v=yJFzUB3sZ6U

(17才/SULLIVAN's FUN CLUB)

 

 

 

1.DATE DATE DATE

好きな異性のこと、グラウンドのベンチに置かれたアイツからもらったアクエリアスのこと、完全下校のチャイムが鳴っても教室で話してたこと、

 

夕日に照らされた横顔、なかなか来ないバス待ち電車待ち、それが続くことを願ったこと、

 

勇気を出して花火大会に誘ったこと、部活終わり一緒に帰ったこと、

帰り道によったマクドナルド、あの甘酸っぱすぎる会話の間の沈黙、家に帰ってからそれらすべての反省会・・・

 

 

これ。

 

これ味のグミ。

これ味のグミを食べてるときの味がします。

歯に沁みるくらい酸っぱい、舌に残らないけど爽やかな甘さ。

 

青春ロックとはこういうことなのだろうと思います。先日筆者は高校を卒業したのですが、失われた「高校生」「青春」のデカさを気付かされました。

 

大人になって聴いたら一体どれほど甘酸っぱいのだろう、とにかくサリバンのいるこの時代に高校生であれてよかったと思いました。

 

だから、中高生の皆さんは今聴いてほしい、そして数年たってもう一度聴いてほしい。

 

その甘酸っぱさは間違えなく君たちのものだから。片思いでも両思いでも、なんでもかんでも、それは間違えなく振り返れば甘酸っぱい。

 

もう大人になってしまった卒業生、社会人の皆さんは、聴けばたちまち悶え苦しむこと必至。

クラスの対角線上に座るあなたの好きな人のセミロング、もう一度おもいだしてみませんか

 

 

「君とデートしたい 君とデートしたい ただそれだけでいいの」

 

という一番の歌詞が、ラストのサビでは

 

「君とデートしたい まじでデートしたい 日が暮れても歩いてく

 君と手繋ぎたい あわよくばキスもしたい ただあなたのことばかり」

 

になっているのが共感の嵐。悶々として、考えるほど「君」が好きになる。

これは人類あるあるだと思います・・・甘酸っぱい・・・

 

そしてギターがものすごくいいんですよね、他の曲と比較して、爽やかと言うか、芯がある軽やかさが、あのキュンキュン感を演出してます。

 

 

致死量の青春ロック。この曲のためだけでもこの盤は買うべき・・・

 

 

 

 

 

2.PINK YELLOW BLUEZ

以前、この曲が発表されたとき、その衝撃があまりにも凄すぎてブログを書いたのを覚えています。

夕方にスニーカー履いて、近所のコンビニまで思い切り走った。そんな思い出のある曲です。

 

 

まずはこの曲をYouTubeで聴いてください。

 


SULLIVAN's FUN CLUB - PINK YELLOW BLUEZ(MV)

 

 

 

さて、序盤に貼ってある「17才」という曲を一聴していただいた方なら「ピン」ときたかもしれません。

 

作詞作曲者のヨシダレオさんがどういう意図であったかは不明ですが、一ファンとしてこれはやはり「17才」のアンサーソング(もしくは、補足?続き物?の位置)にあたるのではないかと思います。

 

(※17才のリンクはここ→https://www.youtube.com/watch?v=yJFzUB3sZ6U

 

 

 

17才の歌詞の中で

 

「ある晴れた日の午後 控えめに輝く月を見た」

 

とうたうのに対し、PINK YELLOW BLUEZでは

 

「真夜中何回も 月明かりで目覚める」

 

とうたっていたり。

夕闇に染まる空にひっそりと光る月をぼんやり見て、あの子のことを考える。17才の歌詞ではそんなに拍動めいたものはありません。

 

しかしPINK YELLOW BUEZでは、真夜中に、しかも何回も、月を見ずとも差し込んでくる月光に起こされる。

泣いていた君の一言が、僕を掴んで揺り起こす。

 

 

17才ではなんとか達観しようとする少年?の姿を、本曲ではそうあれない少年を描いたのでしょうか。この二律背反の不安定な気持ちが、その世代の等身大なんだと僕は思います。

 

歌詞の考察って、自分でするのが楽しいですよね。まあ、人の読んでても恥ずかしくなりません?なんか。

 

言いつつ僕も似たようなもんを今書き上げたんですけれども。

 

もし二つとも歌詞が用意できた皆さんは、対比して考えてみるのもこの曲の楽しみ方の一つじゃないかと思います。

 

 

そしてこの曲、何が楽しいかって言ったらイントロと間奏なんですよ。

 

受験期の都合もあって今年はまだライブハウスでこの曲を聴けていないんですが、想像するだけで楽しい。

苦しかったり何かが奥のほうでずっと詰まっていたものをぶち壊してくれるような鮮烈な演奏です。

 

とにかくドラムが最高。

 

 

 

 

3.SEN KOHANA BI

前曲と続いて、「さよなら」が核になっている曲、現在から過去に向けてぼんやり焦点をあわせた曲です。

 

ベースの音も心地よく、少し穏やかなイントロや、やさしい歌い方と対照的に、サビでは思い切り歪ませるギター、がなる声。

 

ストレートに切な過ぎる。これはぜひとも、爆音で一聴してから、歌詞カード横目に聴くことを推奨します。

 

 

 

「街で聴くナンバー 全然良くないね いつかの湿気た線香花火 またいつか二人でしよーね」

 

というフレーズがありますがいいですかここ!!ここ!!この「しよーね」ってところ最高なんですよ。

 

「は?歌だから詞の表記なんて関係ないじゃんMother fxxker」

みたいなこと言われたら困るんですが、とにかくここがいい。ここだけじゃなくて、ほかの随所にも「ー」が入ってきてる。

 

気だるげなカンジなのか?と思いきや、サビではあの必死そうな声で

 

「さよならしても ずっと手を振りつづけた 君がいちばん ずっとずっと好きだったなあ」

 

と歌う。

このストレートさ。変に婉曲的でもなく、カッコつけるわけでもないこの詞。

 

これがいい。

 

サリバンはこの、言ってはなんだけど愚直な詞が素敵だ。決して綺麗ではない。でもそこにほんとうがある気がします。

 

 

六畳一間の大学の夏休み、この曲が浸みる大学生、めちゃめちゃいそうな気がするんだけどね。

 

 

 

4.RE CORD NOISE

1,2曲目よりも大人な視点から語られたような詞とメロディの雰囲気。いままでのアルバムに入っていたサリバンではあまりない音の作り方なような気がしました。

 

バカ舌ならぬバカ耳なので信憑性はまっっっったく保障できません。

 

 

「君がさ ついてた優しい嘘が好きだった 僕がさ 知らない 優しい嘘もあるのかな」

「僕はもうあなたをずっと忘れないぞ 二人が望んだ未来はないと知ってても」

 

このフレーズだけで、下手な恋愛小説一冊ぶんくらいなら優に凌駕する。

 

コーラスも良い。サリバンのコーラスは聴くほどいい。ヨシダレオさんの優しいうたい方もいい。

 

本当にレコードの溝みたいにがたがたな恋愛で、ノイズを出しながら擦れてしまったレコード針みたいに、二人はつかれてしまったのだろうか。

 

 

ヨシダレオさんは本当にうたうのが上手い。音作りもうまい。

 

この曲が本当に芯からわかってしまうとき、僕は心から悲しい恋愛を経たあとなのだろうか? そうではありたくはないと強く思う。

 

レコード針を落とすように、恋をしている人は、その針が擦り切れないように・・・と思う。

 

というわけでこの曲も推したい。

 

 

 

 

5.IMADA MINU SEIGI

 


SULLIVAN's FUN CLUB - IMADA MINU SEIGI(MV)

 

 

さて、どこから書いたものか。そういう気持ちになってしまう。

 

ただ一ついえるのはこの曲が僕たちに与える熱量っていうのは本当にとんでもないんじゃないかってことだけです。

 

これは物書きとしてある種の敗北かもしれないけど、これは本当に、まず聴いてほしい。

 

 

 

IMADA MINU SEIGI

 

そう題されたこの曲。どこに放たれるとも解らないロケットランチャーが、ところかまわず大爆発している。

 

 

イントロからこの曲は大好きだ。

初めて「17才」を聴いたときの稲妻と同じ感覚が全身を走る。

 

 

情けなくてどうしようもない夜。電気もつけずヘッドフォンだけつけて爆音で聴く。

 

なんら変わりないこの現状だけど、この曲を聴くたび、汗びっしょりになるまで暴れて、雷に打たれるようにしてようやっと前を向く。

 

そんな曲だと思う。

曲の聴き方なんて自由だけど、これがTik Tokなんかで使われるような時代が来ないことを願う。それに比べたら俺の聞き方のがいいよって言える。

 

 

「未だ見ぬ正義よ

 目に染みる白を

 この胸に住みつくバケモノを 殺しておくれ

 二度と朝が来なくても」

 

未だ見ぬ正義とは?

 

ヨシダレオさんは前作OUTSiDERでも、リボルバーという曲の中で

「正しさってなんだ」

とうたっていた。まだ見つからない正しさや正義。

 

サリバンはいつか見つけるのだろうか?

 

僕も見つけられるのだろうか?

 

 

この胸に住みつくバケモノを 殺しておくれ

 

まさに僕もそう思うのだ。

おんなじ気持ちの人間は、きっとそう少なくない。

 

 

「この手に自由を この喉に歌を

 血走る目が見た絶望を 聞かせてくれよ

 黒く汚い情熱を」

 

本当の自由はまだ無くて、毎日喘ぎ喘ぎ生きているような、

眠る前に死んだ後の世界とか暗い未来とか、

ふさぎがちなこと考えてしまうような俺らをぶちこわすような「黒く汚い情熱

僕はそんなサリバンの音楽、パンクロック、ロックンロールが大好きだ。

 

 

 

 

これはいい。最高だ。

 

 

 

 

 

 

 

6. MI RA I


SULLIVAN's FUN CLUB - MI RA I(lyric video)

 

このアルバム、配曲が素敵すぎる。

先ほどの曲の後で、少しバラード調のイントロから始まるこの曲。

 

この曲は聴けば聴くほど味が出る。

 

曲中で出てくる、「きみ」という人物。

 

水槽の中で飼われている金魚から、徐々に酸素がなくなっていくように、聴くほどこの曲の骨子が浮かび上がる。

 

 

「HATE ME 殺せと綴ってたって 死にはしないね」

 

この曲を聴くと何かが終わってしまっているような寂寥感が脳内に充満する。

 

未来になにがあるのか、かといって過去に何があったか、わからなくなるような気分になる。

 

 

「どうだっていーよ 来る未来に きみはいないね

 SAVES ME きみの うたにいつも 私はいないね

 きもいね」

 

「ハロー、きみは 幸せでしょうか

 ハロー、きみは 幸せでしょうか

 ハロー、きみに 伝えたいこと

 腐るほどあんだ ハロー、ハロー」

 

 

この歌詞がなんだかこの曲の答えあわせみたいだ。

言葉にして逐一解釈を書くのが無粋だし、書けば書くほど痒くなる気がしたから多くは書かないことにするけれど、この部分がなんだか答え合わせみたい、である。

 

もう光らなくなったペンライト、毛玉の多くなったお気に入りのニット、聴かなくなったバンドのCD。残されてったマルボロ

この匂いとおんなじだと思う。

 

 

 

 

 

 

終わりに

なんだか、上手く伝え切れてない。

 

少しでも興味をもってくださったら、僕の大好きなバンドがあなたのすきなバンドになればいいなあ、と、この説得力のない文章引っ提げて言っておく。

 

 

 

青春を歌うとき、サリバンの青春ロックは綺麗事でないから僕は好きだ。

 

青春は確かに甘酸っぱい。でもそれだけじゃないことが大半だ。

 

甘い、それだけじゃない。それだけを歌える人はきっと、そのような青春を過ごせた、シュガーシロップみたいな稀有な存在だと、思う。

 

御伽噺じゃなくて等身大

サリバンのサウンドのいい意味での荒っぽさや、素直な歌詞は、どこまで行っても青春の等身大だと思うのだ。

 

 

サリバンは四人体制になって初のミニアルバム。以前環七フィーバーのインタビューにて、ヨシダカズマさんが

「(SULLIVAN's FUN CLUBは)変、なバンドだと思います。

 変、化していく、という意味で、変、なバンドだと思います。」

といっていたように、まさに変化の渦の最中を観測したような気持ちになれた。

 

 

芯があって、ピュアなパンクロック。

「SULLIVAN's FUN CLUB はSULLIVAN's FUN CLUB 以外の何物でもない」

とヨシダレオさんが言うように、変化の中でもその骨組みはぶれることがない。

 

 

 

僕の大好きなバンドが、もっともっと遠くへ行きますように。

それでもずっと、僕の中で爆音でかき鳴らしてくれますように。

 

 

おわり。読んでいただいてありがとうございました。

 

とりあえず聴いての曲1

 

最近では感染症の話題で世間は持ちきりである。

むろんTwitterのタイムラインもそうであろう。やれ政権どうの、やれ転売ヤーどうの、僕は全くの門外漢なので、そのような問題に対してコメントをすることに責任はとれないが、ただ、悪いのが誰か決める前にすることはたくさんあるんじゃないかと思う。

まあともあれ、タイムラインは感染症一色。無骨な店主の営む定食屋のメニューでも、もう少しバリエーションあるくらいである。

 

そんな、コンクリの壁みたいな世論に一石を投ずべく、僕が最近聴いていた曲をいくつか羅列するだけという、どうかんがえても需要と供給がつりあっていないどころか、限りある地球資源を浪費しているとしか思えないコンテンツを、いまここにアップロードする。

マジ注目。

 

 

イロモノ(ゆうま feat.FRANKEN)


ゆうま feat. FRANKEN 「イロモノ」【MV】

 

あまり言わないのだが、僕はずっとラップにハマっている。

 

はじめてR指定とFORKのフリースタイルダンジョンのバトルを見たとき、息はくように韻を踏むその技術、そしてそこに懸ける思いに衝撃を受けた。ラッパーのイメージは、昔少年ジャンプを買ったとき、神楽を攫いに来た巨人がB-BOYだったというそれだけの理由で、そいつがラッパーなんだということで着地していたので、なおさらなのである。

 

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神楽を攫いにきた巨人

 

さて、そういう経緯でフリースタイルダンジョンからラップバトルにハマるという典型的バトルキッズの道をたどることになったのだが、そこで韻マンにハマる。

韻マンについての話はおいおいしたいと思っているが、とりあえず全部の言葉を韻だけで返すビックリ人間だと思っていただければいい。

そして、その中で韻マンの亜種みたいな、淫マンという名前を見かけた。大変気になったので調べてみた。これが上の曲の「ゆうま」というラッパーである。

 

ゆうまさんはバトルで全ての言葉を韻だけでなく、韻かつ淫、すなわち下ネタで返すのである。

えげつなく上手いし、面白い。しかも意味が通っていたり、時としてヘビー級のパンチラインを吐き出したりもする。ただ下ネタを吐くラッパーなだけでなく、その裏に基盤となっている技術がある。

しかし悲しいかな、下ネタで戦うラッパー。その性質上、バチバチにバイブスを上げてきたラッパーにはなかなか勝てない。ゆうまさんは、おそらく「手を抜いて」「ふざけて」いないのである。

そのことに対する葛藤をつづった曲である。

 

https://www.youtube.com/watch?v=uEDcVF7_cZI

これで一旦予習してから聴くことをオススメする、強く。

18

かのアインシュタインはこんな言葉を残している。

 

 

「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことである」

 

 

その言葉を初めて聞いたとき、大いに感銘を受けた。

すなわち常識は各人に委ねられたものである。

 

 

 

うわ、頭良さそう。ここまで書き上げるのにのべ10分を要した。何故ならVtuberの生配信にコメント残してたからである。叶くんがんばれ。

 

ではお決まりの挨拶からいきますよ?

みなさん、久しぶりですが失念してはないですか?

それでは、大きく息を吸い込んで――――

 

 

 

 

 

 

転売ヤーパジェロで~~~?

\ 轢きころ~す!!! /

 

 

 

 

はい、どうもありがとうございます。

存在しない挨拶botことヨタです。ご無沙汰してます。

先日も庭に生えてるリュウゼツランでテキーラつくったら造酒法ひっかかって留置所暮らししてました。看守の右耳から左耳にひもQ通してたら懲罰房送りにされました。あとはライブ会場でモッシュの際、俺がベースだといわんばかりに口から「ベンベンベンベン」と重低音を響かせていたところ、周りに人が居なくなり、ひとりでモッシュせざるを得なくなりました。近況報告はこんなもんです。

 

 

さっき風呂入ってるときはもっとこう、18という節目の年を締めくくるような素敵なことを言おうと、書こうと一念発起していたのですが、なんだかパソコンの前に座するとそんな気も失せてしまいました。

 

冒頭で述べたとおり、ぼくはアインシュタインのあの言葉を、初めて聞いたときからずっと胸に克明に刻んでいます。

18までにはせめてこう、精神的にも弱い自分を克己できるようなひとでいようと思ってたのですが、なかなかそうはいかないものです。

割とすぐ怠けるし、口ばかり達者に育って質が伴ってない中国製品みたいな人間に育ったような気もしなくもないのです。

 

とは言え。

とは言え、

言葉と音楽、そして今読んでいただいてる皆さん含む、たくさんの、本当にたくさんの人に救われながら、なんとかなんとか18年、とんとんとんと偏見を積み重ね続けてなんだかんだ俺を俺として生きてきたつもりです。

 

 

さて、ひとまずここまで人生のチュートリアル編が終了いたしました。

モラトリアム真っ只中、センター試験は目前の18。

 

18禁コーナー入れるようになっても大してうれしいこともなく、ただただ加齢に悩まされる毎日の入り口にたったのみ。

そんな18。くそったれな18。

 

 

でもまあ、これまでの偏見がどんなふうに社会を屈折させて映し出すのか知れるなら、少しは楽しみなのかもしれない。

 

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=AOGkdR_unKk

18初めての曲

PINK YELLOW BLUEZの世界一最高な聴き方

2018年の春、夏。

 

ぼくはライブハウスに行っていた。行っていたと言っても数月に一回程度で、足しげくなんて表現とは全くかけ離れた頻度である。

 

ライブハウスに行って、ライブレポなる文章を書いていた。ライブハウスには天上の人々みたいなカッコいいバンドマンや運営者がたくさんいた。中には大人じゃなくて高校生もいた。そんな人たちにあこがれた。そんな中で、我ながらよくもまあズケズケとライブレポなんて生半可なものを書いていたと思う。

 

突然モヤシみたいなガキが現れて、変な文章書いて去ってく。その節に関して不快な思いをさせてしまっていたら済まない、と今ではとても反省している。

 

 

ライブハウスにはあの秋の吾亦紅の花(参照:http://aodrips.hatenadiary.com/entry/2018/11/22/222930)以来ぱたりと行っていなかった。セブンイレブンでアルバイトを始めたり(学校にバレて連日怒られた話はまた今度)忍び寄る受験勉強の影に、諸々忙殺されていたのだ。

いつの間にか、不器用なりに愛していた札バンへの関心も薄れていった。

くそったれなニワカにはなりたくないと思っていた自分がニワカになっていっているのを感じた。

 

でも、あのころライブハウスで経験した時間は確かにぼくの心臓に刻みこまれている。もえぎさん、なりたさん、スガタさん、こーへーくん、あとたくさんのひと。こんなクソガキに最高の経験をありがとうございます。

 

 

あのころライブハウスできいた音は忘れられなかった。

 

Plain、KARMA、CVLTE、Mr.Nuts、THE BOYS & GIRLS、ウメイロ、

 

 

そして・・・・

 

SULLIVAN's FUN CLUB

 

 

 

 

 

季節は巻き戻る。

 

 

 

PINK YELLOW BLUEZ

今日の夕飯はコンビニ飯で、野球観戦に行った家族から千円札を一枚渡された。

受験勉強が上手くいかなくて、全く何も動けなくて、今日一日をドブに捨て去った。

 

自己嫌悪する気力すら絞り出そうともしないから、もうにっちもさっちも行かなかった。

そんな自分が嫌いだった。でも嫌いになるより、嫌いにならないほうが楽だったからゴミみたいにボサボサの頭をもたげて暮らしてた。

夕飯の時間になったから飯買いに行かないとなとおもって風呂に入ることにした。

 

 

風呂にはいるときぼくはいつも音楽を聴く。なんにも上手くいかなかった日はとくにそうする。彼女とLINEしてたんだけど、すごくぶっ飛びたくてYouTubeを開いた。今欲しい音楽を鼓膜に次々ぶち込んだ。

 

 

卒業証書。

歩く日々ソング。

陽炎。

いってらっしゃい。

DOOR…17才…

 

ぼくは泣いていたような喜んでいたような顔をしていた。シャンプーしたまま飛び跳ねて横転しそうになった。完全に奇行だった。

シャワーから浴びると気持ちはさっぱりしていた。

 

 

 

近くのローソンに行くために服を着替えた。スニーカーの靴紐を結んで、ブルートゥースイヤホンを繋いで、

 

 

PINK YELLOW BLUEZはそこにあった。

 

なんだか心臓がバクバクして、靴紐ももうなんか適当に結んで玄関を転がるように飛び出ていった。

 

 

 

耳が壊れるんじゃないかってくらいの爆音のほうがちょうどよくて、気が動転したんじゃないかってくらい夢中で走るのがちょうどよかった。

とにかく夢中だった、餓死寸前の飯のごとく、溜まった性欲を解放するかのごとく、酸素を求める魚のごとく無我夢中で聴きふけって両手を挙げて走った。

はたから見たらどうかとかもう考える余裕なんてなかった。考える必要もなかった。

 

 

 

衒学的でも、懐古的でも、婉曲的でもなく貫くギター、ベース、ドラム、ヴォーカル。

 

不意に走る17才のイントロ、ローソンまでの道が永遠に続いて欲しかった、このまま走って走って、何者でもない何かでありたかった。脳がぶち抜かれて行く。

 

 

春が過ぎて

夏が過ぎて

それでも君を目で追いかける

秋が過ぎて

冬を越えて

春が来れば遠く行く君へ

君とならば

君とならば

魔法旅行今すぐ行けるかな

君とならば

宇宙旅行今すぐ行けるから

君とならば

君とならば

君とならば・・・・

 

好きな君にはすきといってしねたらいいな

 

 

家に帰る途中もう一回聴いた。

手にはしょうが焼き弁当もってたから走れなかった。代わりに少し泣きました。

 

 

受かりてえなあ、大学。と思った。

一生死にたくねえな、とも思った。

すきなきみにすきといって死ぬのはすてきだな、とも思った。

 

家帰ったらさっきまでアホみたいにアニメみてたパソコンあるから書かなきゃなっておもった。

 

サリバンは俺のヒーローだなっておもった。

 

ヨシダレオさん、ヤダニイナさん、タダカズキさん、ヨシダカズマさん。

愛を込めて。

 

いつかぼくも死ぬなあとかんがえたらいても立ってもいられなくなった。ライブにいきたいなって思った。受験終わったらだなって思った。

 

 

コンビニ飯が美味かった。

 

 

 

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SULLIVAN's FUN CLUB - PINK YELLOW BLUEZ(MV)

 

 

聴いてくれ全人類。

 

 

ボーイズドントクライながら性懲りも無く泣いている。

 

 

 

おしまい。とりあえず聴いて。

コーヒー

ある昼休み、購買で買ったたまごサンドを頬張るぼくのことをじいっとみて、畑中が言った。

 

「おまえ、コーヒーって知っているか?」

 

ぼくは一瞬畑中が何を言っているのかわからなかった。というか、言葉の全貌を理解していたとしても、結局ぼくが畑中の正気を疑わないことはなかっただろう。

 

「ごめん、もう一回言ってくれないか。」

ぼくは畑中に訊き返す。畑中は急に声を潜めて、ぼくに耳を寄せるように手招きした。

 

「ここだけの話、だ。」

ごくり、と生唾を飲む音が聞こえた。畑中は冷や汗を垂らして、一段と小さな声でぼくに囁いた。

「コーヒーの豆って、いうのがあってな」

「ああ。」

「んで、そのコーヒーの豆を火で、焦がすんだ。」

「焦がす?焦がしてどうするんだ。」

「しっ、落ち着け。」

「いや、落ち着いてるけどさ」

畑中は眼が血走り、なにやら焦燥にでも駆られているかのような顔をしていた。

「焦がして、磨り潰すんだ。」

「?」

ぼくは努めてその「コーヒー」なるものの全容の理解に徹しようとしたが、どうにも腑に落ちない。

「焦がして磨り潰して、一体なににするんだよ」

「そう、そこがミソなんだ」

「おう」

「アツアツの、白湯で、濾過するんだ。」

「はあ…」

 

ぼくは製法を聞いても、一体どうして豆のこし汁みたいなものをつくるのか、理由に対して納得ができなかった。

「で、それをお前はいったいどうするんだ」

「のむんだよ」

 

「飲むのか?」

正気か?

一度焦がした豆汁なんて、苦いに決まっている。バカじゃないのか?

 

正気を疑うようなぼくの目を見て、畑中は手をひらひらと振った。

「だから、おまえはいつまで経っても子どものままなんだ。お前が2組の佐竹に振られた理由、知ってるぞ、『子どもみたいで、恋愛対象としては…」

 

「悪かった、悪かった、お前のコーヒーとやらへの愛は十二分に伝わった。だから、思う存分飲め、飲めばいい」

「いいか、俺は別に、別に、別に『大人な俺カッコいい』って飲んでるわけじゃないから、な、な、な。」

畑中は何度も念押しをしてきた。

「じゃ、じゃあ飲むぞ」

畑中はなにやらペットボトルを取り出した。そこには「ICE COFFEE」と書いてある。きっとこれがコーヒーなんだろうなと思った。

しかしそのコーヒー御大、ゾウのウンコみたいな、廃油みたいな、泥の煮汁みたいな見た目をしている。まるで、本当に”そう”なんじゃないかと思わせる迫力もあった。

 

畑中も同じことを考えたのかも知れないが、なにやら顔を少ししかめた。そして、横にぼくが構えていることを思い出したのか、急になんでもないような顔を取り繕う。

 

「じゃ、じゃあ飲むぞ」

 

ごくり、ごくり、ごくり。

 

げっそりした顔を必死に引き締めようとしながら、畑中は言った。

「ほら、美味しい。大人の、味だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数年経って、ぼくも県内の大学に進学した。コーヒーというものはそんなにスキじゃなくて、ぼくは相変わらずたまごサンドを頬張りながらキャッチャー・イン・ザ・ライの翻訳課題にせっせと勤しむような、そんな男でいた。

 

 

ある日同窓会の報せが、当時の委員長からメールで送られてきた。場所は実家から二駅くらいの繁華街の居酒屋だった。

ぼくはお酒も嫌いだった。飲んだことはないのだけれど、「ジュースの顔をした毒薬」みたいなあの雰囲気が、そしてその違和感を押し殺して飲酒に励行せんとする風潮も、どうにもいけ好かなかったのだ。

 

 

 

某日、ぼくはしっかり集合時間の一時間前に居酒屋の周辺に到着していた。

やることもなく、ただ暇でそこらのコンビ二や、小さな書店を徘徊していた。

 

ついに行く場所もなくなって、退屈で、道端のベンチに腰掛けた。

 

 

 

「おい、おまえ、タバコって知っているか。」

聞き覚えのある、声がした。