今年もそろそろ終わろうとしている。終われなどと一度として思ったことないのに、一瞬で今年が終わる。
お金も時間もなく、自信もなくて用意もない。ないない尽くしで、とうとう20歳という称号も無くなろうとしている。あと二週間もなく21歳になる。21歳って。21歳って、何?
と思い、偉人名鑑というサイトで21歳の時の偉人の動向について調べてみた。
ここに任意の年齢を入力すれば、その年齢のとき、名だたる偉人達がいったいなにを成し遂げていたのかというのを教えてくれるのだ。
なんとも劣等感をジクジク刺激されそうなサイトではあるが、自身を鼓舞するためにもこれはよいのかもしれないと思って、好奇心で21と打ち込んでみた。
まずは、伝説のミュージシャン、シド・ビシャス。
セックス・ピストルズの二代目ベーシストであり、極度の薬物中毒者。生前からの数々の酷い(vicious)事件は、彼の短くて駆け抜けるような生涯から、軋むように生じた火花だったのかもしれないと思わされる。
リロードすると、前田敦子が出てきた。
僕が小学生のころに、アイドルのトップをひた走っていた彼女が、アイドルを卒業したのが21歳だったという。同い年で、世間を大きく動かす一人の「偶像」であったというのは凄い。
アイドルというものにおける「センター」を聖域化したのは前田敦子であるとの見解を述べるメディアもある。一人の女の子が、アイドルという、広範で、曖昧な概念の構造を変革させたのだ。この歳までに。
さらにリロードすると、伝説のミュージシャン、シド・ビシャスが出てきた。
先にもすこし述べたように、彼は刹那的に生きていた。ライブで客と殴り合ったり、剃刀で胸に「F U C K」の四文字を彫ったり、マトモな感覚で生きていればそんなこと想像もつかないし馬鹿げてるし意味もないことを、短い生涯の中で繰り返していた。
そんな彼だが、生前最後のインタビューで、「これからどんな場所に行きたい?」と聞かれ、力なく「地面の下」と答える場面が記録されている。
生前、凶暴さと狂気に満ちたエピソードとは裏腹に、礼儀正しく気弱な一面があったとも言われているシド。
最後は薬物による自殺で生涯を終え、パンクロックの象徴として名を馳せた彼だが、その中に宿る一縷の弱弱しさが、我々を夢中にさせていたのかもしれない。
そんな人間に、俺は来年なれるのだろうか?
さて、リロードするとまた前田敦子が出てきた。
神7の筆頭格である彼女。AKBというグループだけでなく、秋元康率いるAKBの姉妹グループ、果ては女性アイドルグループのムーブメントまでも生み出してしまった彼女。
そんな彼女の卒業は、朝刊の一面をまるでシェルピンスキーのカーペットみたいに埋め尽くしていった。
たった一人の女の子が、所属していた団体をふらりと抜けただけ。俺がバイト辞めてもどんな団体入ってどんな抜け方しても、社会現象なんて起こさない。
だって、前田敦子のモノマネがうまいだけで飯食えてる人間がいたくらいだよ。社会の一部として、社会全体に波状的な影響を与えていたんだな。
俺は来年、そんな人間になれるのだろうか?
そしてさらにリロードを続けるとシド・ビシャスが出てきた。
すごいよねシド・ビシャス。すごい。
付き合ってた彼女を殺して、その彼女と同じ墓に入ろうとしてたみたいなエピソード。普通に遺族に断られたらしいけど、シドの母親はその遺志を汲んで、シドを墓から掘り起こして、遺灰を彼女の墓にかけたらしい。色々濃くて凄いな。
さらにさらにリロード。前田敦子。
マジですごいよね。AKB全盛期を語るときに、絶対にこの人を抜いて話せないっていうか、AKB全盛期そのものがこの人自身って感じじゃん。
ほんま。
シド。すごい。
敦子。すごい。
シド。
敦子。
シド・敦子ビシャス。
敦子・ビシャス・前田。
シド・ビシャビシャ敦子ビシャス前田。
前田前田シド・シャス
シシャモ・パクパク大臣
前田リスキル敦子
・・・。
・・・・・・。
っておい!!!!!!!!!!!!!!!二件しかね~~じゃね~~か!!!!!!!!
ふざけんな!!! どうしろっていうんだ!!!!
俺が載れってことか?!?!?!?
あ?!??!?!?
じゃあ載ってやんよ!!!!!!!!!!!!!バカ!!!!!!!!!!!!!
待っとけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おわり